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小野寺議員
農と輝の大地創造を目指し、合併してはや4年目に入りました。八幡平市の農業総生産額は約141億7,000万円となっております。そのうち畜産部門は約70億円となっており、酪農及び肉用牛の生産額は32億4,000万円で、八幡平市の農業生産額の約23%を占め、米に次ぐ基幹となっているところです。次の点について伺います。
畜産振興計画の策定状況について伺います。
2番目として、酪農の安全、安心、地産地消のため、学校給食や各施設等に供給するため、ヨーグルト、バター、チーズ等の加工品に取り組む考えについて伺います。
3としまして、穀物価格及び化石燃料価格の高騰、畜産価格の低迷により厳しい状況にある畜産農家に粗飼料の支援、放牧料の減額等必要と思いますが、考えについて伺います。
4といたしまして、平成20年度導入の飼育用米、えさ米の今後の支援とTMR、トータル・ミックスド・レーション(完全飼料)の推進状況について伺います。 |
田村市長
まず、畜産振興の1点目の畜産振興計画の策定状況についてお答えを申し上げます。当市における畜産振興計画は、酪農肉用牛近代化計画があり、5年に1度見直すこととなっております。直近では、平成17年度に策定をいたしており、10年後の畜産振興目標を計画し、酪農及び肉用牛生産の振興を図るために必要な施策展開の指針となるものであり、八幡平市畜産振興の基本方針となっております。今回その内容を踏まえまして、関係機関で具体的に何を取り組むべきかを協議し、八幡平市の畜産振興をどのように進めるか、具体策を検討することといたしております。現在その具体策は素案の段階でございますが、平成21年度より関係機関とともに取り組み、畜産の活性化を図りたい、そのように考えております。
2点目のヨーグルト、バター、チーズ等の加工品の取り組みでございますが、近隣では安比高原牧場や小岩井乳業がありますが、新たに事業を展開することは販売網の確立など関係者の並々ならず努力が必要であり、大規模な投資も必要とされますことから、当市におきましては現在のところ加工の取り組みは考えていないものでございます。しかしながら、当市においては粗飼料資源を生かし、生産基盤を確保することが今現在最も重要な課題と考えておりまして、安全、安心、地産地消のため、個人で加工品に取り組む場合については何らかの支援を講じてまいりたいと、そのように考えております。
3点目の畜産農家に対する粗飼料の支援と放牧料の減額についてのご質問でございます。穀物価格等の高騰によりまして、農家の現状が厳しいことはご承知のとおりでございます。粗飼料支援につきましては、平成21年度においても引き続きデントコーンの種子助成を実施してまいりたいと考えております。
次に、牧野使用料の減額については、6月定例議会において議員各位のご理解をいただきまして牧野使用料の単価を改定させていただきました。その際には、旧3町村の牧野使用料で一番安い額に設定させていただいております。1日当たりの牧野使用料から勘案しますと、農家で管理するよりは負担が少なくなっているものと考えているものでございます。
4点目の質問であります平成20年度導入のえさ米の今後の支援とTMRの推進状況についてでございますが、八幡平の飼料用米への取り組みにつきましては、平成19年7月に八幡平市認定農業者協議会が山形県の養豚飼育農家のヒラタ牧場を視察したことがきっかけとなりまして、ことしの2月に開催されました八幡平市水田農業推進協議会の決定によりまして国からの産地づくり交付金を飼料用米に助成して取り組むこととなったものでございます。品種はどんぴしゃりで、栽培実績は八幡平市は37.8ヘクタール、取り組み農家は51戸、盛岡市の玉山地区は7.7ヘクタール、取り組み農家は6戸、合計で45.5ヘクタール、57戸となっており、これは県下では最大の面積というふうに理解をいたしておりますが、全量を市内の養豚農家に提供することになっております。なお、養豚農家では1キログラム当たり40円の買い取り価格となっております。
現在世界の穀物自給が逼迫いたしておるため、畜産飼料が高値で推移いたしております。ますます米の飼料化が注目されようとしております中で今後の取り組みでございますが、養豚農家等の需要量を的確に把握しながら、平成21年度から新たに始まる産地確立交付金制度、水田等有効活用促進対策等の制度を利用しながら飼料用米の面積を拡充できるよう取り組んでいく考えでございます。
次に、TMRの推進状況でございますが、TMRは完全混合飼料を意味いたしまして、粗飼料と濃厚飼料を混合して生産しております。このTMR資料は、北海道を中心に普及しておりまして、大規模酪農経営にあっては必要不可欠なものとなってきております。市内のTMRセンターは、岩手山麓デイリーサポートが運営をいたしておりまして、平成18年度より稼働しております。稼働当初は、品質実証試験を農協等とともに実施し、それをもとに現在稼働中でございます。平成19年度の生産量は約5,000トンで、10戸の酪農家が利用していると伺っておりますし、平成20年度は利用希望農家がふえ、13戸に供給しているとのことでございます。今後TMR飼料の需要は高まる方向にあると、そのように推測しておりますので、市といたしましては粗飼料の供給について農協とも協議しながら多くの農家が利用できるよう供給体制をつくり、支援をしてまいりたいと、そのように考えております。 |
小野寺議員
先ほどの畜産振興計画の策定状況についてですが、平成21年度より関係機関と素案づくりを始めたいということなのですが、現在畜産生産頭数といいますか、黒毛和種で1,722頭、日本短角種で391頭、それから乳用牛として2万4,000頭の収入というか、あるのですが、今後例えば10年なり20年後、どの程度までこの頭数をふやすなり、どのように考えているか、わかりやすくというか、具体的にお願いしたいと思います。 |
工藤昭二産業建設部長
今計画策定しようとしているものは、20年度中に具体的な取り組みを策定すると、そしてこの計画書は21年から25年までの計画書にしていくというものでございます。その計画書に策定するものの内容といたしましては、今ご指摘というか、ご質問のありました黒毛和種の増頭対策、具体的には年間保留頭数を200頭にしたいとか、そういうものを関係機関と年度内に詰めて、21年度から実施していきたいという内容のものであります。 |
小野寺議員
合併してもう3年、4年目に入っているわけなので、やっぱりもうちょっと早目にこういう計画性を持って進めるべきではないかと、こう思っております。
次に移らせていただきますが、八幡平市に各牧野あるわけなのですが、上坊、長久保、安代ですか、その牧野の受胎率等、どの程度いっているのか伺います。 |
畑山勝美農林課長
今ここに受胎率の手持ち資料ございませんので、後でお答えさせていただきたいと思います。 |
小野寺議員
私は、畜産振興について1週間、10日前に一般質問を出しておりまして、どういう中身が出されるのかというのは当局でも把握しているはずなので、その辺の書類的な調べは当然できているべきではないかと、こう思われます。 |
小野寺議員
牛の事故率はどの程度になっているのか教えてください。 |
工藤昭二産業建設部長
受胎率でございますが、上坊牧野に関しましては78%、210頭の放牧頭数に対して受胎率が78%、七時雨は170頭の放牧に対して76%の受胎率、そして松尾の牧野でございます長久保は105頭の放牧に対して48%の受胎率であります。これ低いということになっています。
事故率は、パーセントではなくして頭数で申し上げますが、3頭が事故牛として取り扱っているものであります。この数字は、最終数値でございません。中途のものでございまして、最終は今後、今集計の段階ということであります。 |
小野寺議員
事故の頭数は3頭と言いましたが、場所はどちらでしょう。 |
畑山勝美農林課長
事故頭数については、七時雨と聞いております。 |
小野寺議員
なぜこれを聞いたかと申し上げますと、この管理している監視人の方々、各上坊、長久保、七時雨があるわけで、この監視人の方々が満遍なく見ていれば防げる事故等もあると思われますし、特に七時雨では牛が頭から上がなくてジヒョウがわからなかったと、どなたの牛かわからないということで、全部の耳標を1頭1頭確認して、ああ、あそこのうちなのだなとわかったということを聞いております。
そんな中で、そういう先ほどの受胎率も低かったり、事故があるとどうしても牧野に放すのが危ないというか、控えて、では自分の家で養おうかなという、高い金をかける農家も出ております。やっぱりその辺を考えて、監視人は何名ずつ、どの程度いるのか教えていただきたいと思います。 |
工藤昭二産業建設部長
監視人の人数、人的体制でございますが、3牧野ともいずれも3名体制でございます。 |
小野寺議員
それで、3名ずつということなのですが、例えばやっぱり新人でわからなかったり、例えば牛が発情来ているのに逃してしまってつけなかったと、そういうのも多々あると思います。その辺監視人の方々の指導といいますか、どのようにお願いしているのか、その辺伺いたいと思います。 |
工藤昭二産業建設部長
各牧野3名体制でありまして、その運営状況はどうかということでありますが、合併前の体制を組まされているということであります。合併してもう3年経過しました。この監視体制、果たしてこれでいいのかと、やはり牧野ごとの環境といいますか、仕組みが違ってありますので、その辺を整備すべきだと、精査すべきだというのは今課内で議論してございます。21年度から今議員ご指摘のような、その牧野に合った、各牧野の環境に合った監視体制をすべき方向で今検討中ということであります。 |
小野寺議員
七時雨牧野は、リハビリ的要素と理解しております。その中で、寺田、七時雨牧野の場合、昨年から短角とF1の価格が逆転しておりまして、そんなさなか、ことしの6月ごろですか、種牛の爪の上部が裂けるという疾病等ありまして、短角の雄から従来の黒毛和牛の雄を使用してかけたということで、来年度春以降ですか、子牛は純粋短角とF1が半々ぐらい出てくるのではないかと、こう言われております。その中で、種牛を今後どのように考えているのか伺いたいと思います。 |
畑山勝美農林課長
種牛については、短角牛については何かF1の市況がよくないということでございますので、何とか純粋種の種牛で進めるように、今種牛の頭数体制とか、そういった方向を検討しているところです。当然その辺についても今後の検討課題になろうかと思います。 |
小野寺議員
12月の短角市場の市況を見ますと、八幡平市分ですけれども、日本短角種は雄5頭で平均体重225キロ、平均価格で16万8,420円、キロ当たりにしますと747円になっております。また、F1におきましても雄の17頭で平均体重202キロで、平均価格が4万7,682円、キロで236円ということになっております。短角と比べますとはるかに、4分の1強までF1が下がっていると、こういう状況です。先ほど放牧料とか減免とか申し上げましたが、6月から10月いっぱいまで放牧しますと、放牧料、あるいは薬とか、そういうのを使えばやっぱり4万、5万かかるわけで、このF1は特に元も採算も何も取れないというような状況でございましたので、私はあえてことし、来年度限りでも放牧料なり何か支援すべきではないかと、こう思っております。その辺の考えと、今後の短角牛の生産の、それ以外に何か支援策を考えているのであればお知らせというか、伺いたいと思います。 |
工藤昭二産業建設部長
牧野の使用料につきましては、市長答弁にもございましたように6月議会で全面見直しをしたところでございます。価格、利用料は一番低いところということで、この利用料につきましてはあくまでも受益者負担と、受益者分担金というようなとらえ方をしてございまして、各牧野の実態を調査して、その価格を設定と、利用料を設定したというところでございます。 |
畑山勝美農林課長
独自の短角牛の保障制度がどうかというようなご質問ですけれども、市といたしましては単独での価格保障制度というのは考えてございません。それで、独立行政法人の農畜産振興機構で輸入牛肉の関税差益を利用して国内対策としての価格保障制度が農業団体を通じて出ているようですので、その辺の細かい数値は私、了知しておりませんけれども、そういった国の制度を利用して保障を受けると。不足な場合は、国に要求していきたいと、そのように今現在市独自に価格保障というのは今のところ考えてございません。 |
小野寺議員
対策がほとんどないというふうに聞こえましたが、今隣町の葛巻町でも酪農農家が5戸ほどもうつぶれるよというせっぱ詰まった状況にあります。八幡平市でもかなり厳しいと思いますが、農林水産省がこのほど11月4日に年内緊急実施の畜産経営安定対策を発表されております。その中身の市の取り組みはどのように考えているか伺います。 |
工藤昭二産業建設部長
これは、小野寺議員から事前に概要、安定対策の概要をいただいて担当のほうと勉強といいますか、協議した内容のお話をさせていただきますが、このソフト事業は主に県の畜産関係団体等を通じての助成される事業ということでございました。市としての支援はどうなのということであれば、これはどちらかというと、その事業は主にJAを通じて実施されるものであって、市としては直接支援できるものはほとんどないのではないのかというお話でありました。情報提供に限定されるものではないのかと。その情報提供につきましても、もうJAのほうが先取りされている事業というような内容でございました。結論的には、窓口はJAということになろうかと思います。 |
小野寺議員
それでは、飼料米、えさ米の取り組みについて伺います。
20年度から始まった事業でして、先ほど管内37ヘクタール、あるいは戸数で51戸ということでなっております。その中で、これからは豚ばかりでなくブロイラー、あるいはそれ以外にも活用というか、やっていただけると思いますが、将来的にというか、ここ来年、再来年に向けてどの程度拡大というか、ふやしていただけるのか伺います。 |
畑山勝美農林課長
えさ米の拡大でございますけれども、この内容そのものが現在えさ米そのものがキロ40円ということでございますので、これでは生産者がとてもではないけれども、採算が合わないということで、現在産地づくり交付金を手当ていたしまして、何とか生産費に間に合うような形でえさ米の作付を奨励してやってきているわけですけれども、それで今現在国では水田等有効活用促進対策として転作の拡大部分、調整水田等不作付地への作付拡大に対して10アール5万円助成すると、そういうのが予算の概算要求で出されております。これが決まればこれを利用して、あと産地づくり交付金にかわる中身として産地確立交付金として国では転作、かつての転作奨励金が、また名称が変わる予定になっていますけれども、それを何とかプラスさせて現行の助成水準を確保したいと。今のところ幾ら拡大できるかというのは、えさ米研究会等で協議しながらやっていかなければならないかと思いますが、最低でも今現在40ヘクタールぐらいあるのですが、倍ぐらいは拡大したいなと、そういうふうに考えているところでございます。 |
小野寺議員
転作田の活用のためには、ぜひもっと拡大するようにするべきだと思います。 |